特命戦隊ゴーバスターズ 第50話(最終回)『永遠のキズナ』

亜空間にたどり着いたゴーバスターズ。

エンターを瓦礫の山に閉じ込めて、陣の格納庫に向かいましたが・・・。
この時、ゴリサキがスピーカーで行き場所行ったのは失敗なんじゃないかと(笑)

案の定、エンターにバレてるし(^^;;;;;

陣の考えた、ヒロムのカードへの対策は、カードを、今持って転送が終わってない陣本体に移すこと。
ただし、欠損の多い陣の体はカードのデータ量に耐えられず、消えてしまうだろうという。
絶句する全員。
陣の胸に顔を埋めるヒロムは、きっと泣いていたんでしょうねぇ…。

エンターを研究室に向かわせないため、総力を尽くすバスターズをバディロイド。
Jにわだかまりのあったニックが、Jを乗せるシーンは感慨深いです。

ヒロムのカードの摘出は成功し、エンターの前に揃うゴーバスターズ。

「これを消すわけにはいかないでしょう?ここにある、ビートバスターのデータ…私の切り札…!」
「あー、それな、もーいらねーわ。俺のデータ、全部消えちまったからよ」
「エンター、それはお前の切り札じゃない。先輩の…陣マサトの切り札だったんだよ…!」
「お前を倒す。あたしたち全員で・・・!」

最後のメカ戦は、強敵、メガゾードΩ。
苦戦するもエースをヒロムの能力で加速させることで一矢報い、ヘラクレスとゴーバスターライオーで止めをさしました。

そして、完全であることを目指したエンターは、不完全であることが人間らしさである事を確信した、ゴーバスターズに
よって倒されたのでした。

陣は帰還できず…。
しかし、幾多の犠牲の末、ようやく人類と、自身の未来を手に入れたゴーバスターズなのでした。
その後の、ゴーバスターズ達。

「この景色をまた見られるといいな」とニックが語ったあの場所。
13年の重責から放たれたヒロムは青年らしい笑顔を見せ、ニックとともに走り去るのでした。・・・『特命戦隊ゴーバスターズ』は、35周年記念作品だった、いわばオールスター作品『海賊戦隊ゴーカイジャー』の後を継ぐ作品でした。
一足早くオールスター物を、『仮面ライダー・ディケイド』TVシリーズで放映した平成仮面ライダーが次作『仮面ライダーW』で新機軸なお話作りをして好評だったのと同じように、『ゴーカイジャー』後の『ゴーバスターズ』も新たな要素を盛り込んだ作品でした。

しかし、仮面ライダーWと比較すると、ゴーバスターズは苦戦していたようにも思います。

ま、先に良くなかった点を挙げてしまいますが。

子供的に、バスターズは敵である「メサイア」が興味を持つ対象になりにくかったのでないでしょうか。
実体が無くて、部下であるエンターと会話が成り立っていない。
何をしたいかわからないから、バスターズが何をしているか判りにくいというか。

もう少し言うと、子供はわりと「仮面ライダー・カイザ」の草加雅人が好きだったり、「轟轟戦隊ボウケンジャー」のレッドこと明石暁チーフが好きで、逆に「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のレッド、漢堂ジャンは好きじゃなかったりする、らしいんですね。

これに乗っかって考えてみると、子供も形から入るというか、「人に何かを指示したりするリーダーシップのある人」が好きなんですね。
実際に何を言っているかはともかく(汗)。

いやだって、草加だぜ、草加wwwwww
そこから想像するに、形のなく、言葉の通じないメサイヤの影響は意外と大きかったんでないかと思います。

逆に、大人のファンの間で好評な戦隊というものもあります。
が、TLを見てる感じなんですが、そういったファンの動き出しも遅かったと思います。
ゴーカイジャーの後ですし、そこで着いたファンが離れる事があるのは人気作の後では良くあることなのですが、ゴーバスターズは用意した設定を消化しきれてない感じも見られました。

せっかく、怪人と巨大戦を切り離し、「怪人と巨大ロボが2面作戦を取る」と言ってたのに、実際にはメガゾードが出現する時間はランダムで、
従来の「倒された怪人が巨大化」よりもむしろ、「シナリオの都合」を感じてしまいましたし。そもそも、ヴァグラスがそういう集団で無かったですからね…。
特命部は他にもスタッフがいるのにバスターズの面々で捜査までやってて組織の規模や立ち位置が曖昧だったり、守るべきエネトロンも液体だったり、コンセントで供給されてたり。
ゴーバスターズ自体も、スパイっぽいテイストなのに、隠密行動を取る様子もない。

重箱の隅をつつく訳でないんですが、この手の設定が好きな人が見ようと思う時に、のめり込みを阻害するような事が結構あるんですね。
ゴーバスターズ。
暗めの話を明るくするためなのか、取ってつけたようにアホの子揃いのメタロイドも、正直自分にはきつかった。

初期はアクションが妙に地味でしたし、やりたいことと実現できることの乖離が大きかったような気がします。

しかし、陣マサトとJが合流し、敵幹部にエスケープが参加した頃から、お話やアクションが良くなってきたと思います。
水崎綾女さんが乗りに乗って演じたエスケープの演技やアクションは痺れましたねー。

砕けた感じの陣マサトも、マジレンジャー以来の松本寛也さんがはまり役。Jとのコンビも最高でした。

この時期のアクションも、戦いながらの名乗りや、ブルーバスターvsエスケープなんか見応えありました。

そして迎えた29話「亜空間への突入!」と30話「メサイア シャットダウン」の最終回かと思う盛り上がり!!

この時は心底、ゴーバスターズ見続けてよかったと思いました。
※でも、この29話で亜空間へ出撃するシーンや、最終回で亜空間から帰還した時のシーンでは大人数の基地職員を出して欲しかったですね。前期EDの、格納庫で踊るシーンが好きな事もあって、残念に思うところでした。

また、この時期は何故か、「スマイル・プリキュア」も同じようにラスボスと最終回決戦と見まごうような盛り上がり、こちらの幹部、「ジョーカー」も妙にエンターと符合するところがありました。予告見て視聴者が狼狽するところまで同じですね(笑)。
※スマイルはメンバーが全員妖精化してて、バスターズはギャバン編。

ギャバン編は明らかいバスターズとミスマッチだったと思いますが、運が悪かったと言うべきなのかなぁ……?
この時期にはヴァグラスがエネトロンを襲わなくていいような展開(設定整理)、水木一郎が投入されてみたり、方向転換がありましたが、コメディ話が増えただけでなく、シリアス系のシナリオも肩の力が抜けていい塩梅でした。

お話上、要点になるところは抑えてくれたと思いますしね。
上で欠点をあげつらうような事をしてしまいましたが、チャンレジしたことは大切なんだろうと想像します。

メカの描写も秀逸でした。メカ系の操縦席でなおかつ分離しているロボットなんて、次にスーパー戦隊で実現するのはいつなんだろう。
なんだか事あるごとに録画BDを見てしまいそうです。

以上で、特命戦隊ゴーバスターズの感想は終わりです。

参考:
特命戦隊ゴーバスターズ(東映公式):最終回を終えて
特命戦隊ゴーバスターズ(公式):ゴーバスターズからの最後のメッセージ
水崎綾女オフィシャルブログ:さらばゴーバスターズ
※エスケープやゴーバスターズへの思い入れが・・・!

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