生徒会長選挙だからなのか、若干、政治色を感じさせるお話。
一般生徒に主体性が無かったり、ウルフルンたちの一見してわかる無茶な政策に教師は何をしているのか等とリアリティに疑問の声がTLでも散見されたのですが、しかしまぁ、これぐらいのほうが「手段に正当性=目的の正当性ではない」という事がわかりやすくて良いんじゃないでしょうか(^^;)。
かつて、獣拳戦隊ゲキレンジャーの悪役、理央とメレ様を見て、
「彼らは純粋なだけだったのではなかろうか」
という発言をいくつか見ましたもん。
たしかに血の滲むような思いで高みを目指していたのはゲキレンジャーの面々よりむしろ理央メレでした。
が、目的どころか実行する手段も間違ってるじゃないですか、彼らは。
頑張って何かやっているという姿勢だけで全肯定するようでは、今回のウルフルンさんみたいに一理ある物言いをしたあげくに、政策にまで説得力があったとしたら、
「むしろ、プリキュアが悪い」
という結論を、大人が出しかねません(笑)
なので、バッドエンド王国3幹部の政策はあれぐらいで良いのです。
あれぐらいだから、他の部分で考える余裕ができるのです(笑)
まぁ、日常部分でディフォルメが効きすぎたきらいはありますが、私は本エピソードは結構好きです。
人格的に未成熟であった部分を突かれ、挫折し、克服する。
本シリーズに割りとありがちな展開としては「頑張っていればいつか達成できる」「私たちは頑張っている事を知っている」といったあたりで結論になるところを、
漠然と良いと思っていたことを、「どう伝えるか」というところに気づき、全校生徒という「世間」に対してプリキュアではなく、青木れいかとして向き合う。
そういう、日常域での意識改革が描かれたお話だと思いました。